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2010.04.14 Wednesday | - | - | -
ママの友達
ママの友達新津 きよみ

単行本: 268ページ
出版社: 光文社 (2007/3/20)
ISBN-10: 4334925391
ISBN-13: 978-4334925390



久しぶりの新津さん。中学2年になる娘の扱いに戸惑う典子のもとに30年ぶりに中学時代の交換日記が届いた。なぜか差出人は不明。最後に日記を書いたのはハセジュン…しかし彼女はすでに何者かに殺害されていた。バリバリのミステリーだと思ってたらアララ?何だか違ったみたい。交換日記のメンバー4人は思いっきり同世代だったのでいろいろ思うところがありました。オンナ45歳…はたと気づけば長い年月が流れ、それぞれの人生もまたさまざま。特に夫からモラルハラスメントを受けていたクミの話には熱くなったね。どちらかというともう少し年配の夫婦に多いんじゃないかと思うんだけど…まぁムカつくあの夫。『わらの人』の理髪店の女主人に髪型を変えてもらえばもっと早く解決したのに(笑)。忘れかけてた記憶も手繰りよせてゆくうちに少女時代のあの頃がよみがえる。かつての友人たちと再会が新しい一歩を踏み出すきっかけになればそれはとてもステキなこと。普段はあまり思わないけど少しだけ昔の友人に会いたくなったね(笑)。年は重ねていかなければならないけど頑張っていかなけりゃ!
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2007.05.27 Sunday | [ナ行]新津きよみ | comments(0) | trackbacks(0)
わらの人
わらの人山本 甲士

単行本: 331ページ
出版社: 文藝春秋 (2006/11)
ISBN-10: 4163254803
ISBN-13: 978-4163254807



床屋さんが川にぷかぷか浮いている絵本のような表紙がいい味を出している。なりゆきで入った理髪店。女主人のおしゃべりとマッサージでウトウトしていたら…な・なんと髪型がとんでもないことに。髪型だけじゃない!自分の性格が変わったのか、人の見る目が変わったのか…にわかに周囲が変化しはじめる。背中をポンと押されるような、潜在意識が引き出されていくような出来事が6篇。特に面白かったのは〈犬の巻〉。読後感はかなり痛快!スカーッとしてください。

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2007.05.25 Friday | [ヤ行]山本甲士 | comments(4) | trackbacks(0)
彼女がその名を知らない鳥たち
彼女がその名を知らない鳥たち沼田 まほかる

単行本: 311ページ
出版社: 幻冬舎 (2006/10)
ISBN-10: 4344012399
ISBN-13: 978-4344012394



タイトルはどういう意味をなすのだろう。出だしからイヤな空気が漂う…。十和子は昔の男への思いを引きずりながらなんとなく陣治と暮し始めてしまう。陣治の言動すべてに嫌悪を感じ顔を見れば罵倒する日々…それでも少しずつ陣治に依存してゆく十和子。一方何があってもとことん十和子を思う陣治。生理的にダメかもと思いながらしばらく読んでいると次第に見えてくる哀れな純愛。このまっすぐな重い愛はやがて十和子を救うのか…。ねじれた愛とサスペンスが絶妙に絡み合う独特の世界。
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2007.05.24 Thursday | [ナ行]沼田まほかる | comments(0) | trackbacks(0)
一瞬の風になれードンー
一瞬の風になれ 第三部 -ドン-佐藤 多佳子

単行本: 383ページ
出版社: 講談社 (2006/10/25)
ISBN-10: 4062136813
ISBN-13: 978-4062136815



ふーっ…やっと完結。みなさんのようにむさぼるように熱く読めなかったけど、さすがに第三部は先が気になって仕方なかったです。何かにぶち当たって凹んでいたら「もうちょっと頑張ってみようか」と思える、大きな夢や目標があればさらなる活力源になる本。仲間たちと考えながら思いやりながら心も走りも確実に成長してゆく高校生たち。そこには先生や家族の存在が大きく後押しします。何気なく青春を駆け抜けようとしている若者には絶対読んで欲しいと思う。熱い青春を疑似体験して欲しい。そして走り続けるという夢を得た新二のように何かを得て欲しい。
色々な気持ちがある。色々な人へ向かう気持ちがある。相手に差し出す気持ちがある。隠して見せない気持ちがある。相手に届こうと届くまいと、人に見えようと見えまいと、思う気持ちはかけがえがない。重い。美しい。俺は俺の思いを抱えていればいい、今はそれでいい。それだけでいい。

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2007.05.17 Thursday | [サ行]佐藤多佳子 | comments(0) | trackbacks(0)
一瞬の風になれーヨウイー
一瞬の風になれ 第二部佐藤 多佳子

単行本: 273ページ
出版社: 講談社 (2006/09)
ISBN-10: 4062136058
ISBN-13: 978-4062136051



思うように進まないうちに「ドン」が到着してしまったので急いで読了。「DIVE!!」も読み途中で…混乱しながらですけど(笑)。「イチニツイテ」では天才サッカー選手の兄と天才スプリンターの連に挟まれ苦悩する新二、しかし「ヨウイ」では吹っ切ったね…走ることにどんどん魅了されてゆくもの…。監督にも恵まれたよね。こういう先生に出会えるのはうらやましい。スポーツは自分自身の努力はもちろんだけど指導者の存在は非常に大きいと思う。これもやっぱ縁なのかなぁ〜と自分の息子の身に置き換えてみる。最後は辛い展開になってゆくけど…「ドン」でどう乗り越えるのか。3巻目はイチバン分厚いです!
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2007.05.10 Thursday | [サ行]佐藤多佳子 | comments(0) | trackbacks(0)