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2010.04.14 Wednesday | - | - | -
25時のイヴたち
25時のイヴたち明野 照葉

単行本: 322ページ
出版社: 実業之日本社 (2006/03)
ISBN-10: 4408534897
ISBN-13: 978-4408534893



負のエネルギーを山ほど感じながらの読了。それぞれの悩みを抱えながらアングラサイトで出会ったふたりのオンナ。本音を語り合える喜びにふるえながら少しずつはまってゆく怪しい罠?。真の友を得た喜びから一転腹の探り合いが始まるあたりからビュンビュン飛ばしました。自業自得女転落型小説…ネットのヘビーユーザーの方はより興味深く読めることと思います。気をつけましょう…怖いですアンダーグラウンド!
2006.04.29 Saturday | [ア行]その他 | comments(0) | trackbacks(0)
チーム・バチスタの栄光
チーム・バチスタの栄光海堂 尊

単行本: 375ページ
出版社: 宝島社 (2006/01)
ISBN-10: 4796650792
ISBN-13: 978-4796650793



かいどう・たけるさんとお読みするんですね。「第4回このミステリーがすごい!」で大賞を受賞。デビュー作。本屋さんの平積みコーナーではひときわ目をひく黄色い装丁。東城大学付属病院心臓移植代替手術専門チーム「チーム・バチスタ」。100%近い成功率を誇るなか連続3例術死が起こります。医療過誤か殺人か…内部調査を頼まれたのは不定愁訴外来担当田口医師。更に厚生労働省からはヘンなキレ者白鳥調査官(『TVJ』のコントレックス好きネゴシエーター大島とキャラかぶるんですけど…)。バリバリのシリアスものだと思ってたら独特のリズムと言い回し…慣れるまで非常に読みづらいったらなかった(笑)。大島…いや白鳥氏がやってきたアタリから温度が一気に上昇。専門用語も結構出てくるので私のような軟弱者はアタフタしちゃいますが「医療ミステリー」タップリ楽しませてもらえました。
2006.04.21 Friday | [カ行]海堂尊 | comments(0) | trackbacks(0)
オロロ畑でつかまえて
オロロ畑でつかまえて荻原 浩

単行本: 225ページ
出版社: 集英社 (1997/12)
ISBN-10: 4087743160
ISBN-13: 978-4087743166


コレは荻原さんのデビュー作なんですね(第10回小説すばる新人賞受賞)。気になってたんです…やっと読みました。唯一読了してる明日の記憶の方がむしろ荻原ワールドとは異質のものなのか…混乱中(笑)。きっとそうだ…だって著書のタイトルを見ればなんとなくわかるじゃないか。特産物はオロロ豆?牛穴村の村おこしに青年団が立ち上がる。依頼を受けた広告代理店はユニバーサル広告社。個性豊かな男たちが繰り広げるありえない村こしコメディ。サックサクです…カラっとした読後感で欲を言えばちょっと物足りなささえ感じます。豆好きとしてはぜひ「オロロ豆」を食してみたい♪
2006.04.13 Thursday | [ア行]荻原浩 | comments(0) | trackbacks(0)
いつか愛になるなら
いつか愛になるなら前川 麻子

単行本: 207ページ
出版社: 角川書店 (2006/03)
ISBN-10: 4048736787
ISBN-13: 978-4048736787



自分らしさを見出すことができないままの自分を奮い立たせ選択した美術学校。中年講師立川との出会いがトウコをまた曖昧な世界に引き戻す。トウコの所在のなさがあまりにも悲しすぎ。登場人物みんながいるべきところにいない感があって何だか非常に切ない読後感です。「私にはありえない」と思いながらこういう人生もありなのかと。また今回も苦手な物語なんだけど読まされてしまったなぁ〜前川さんには。そう…この本の背表紙のタイトル。文字がきちんと並んでないんですよ。なにげにくずれてい…読んだ後に見ると実に「うまいなぁ」と。トウコの心のすべてが透けて見えるようで。
2006.04.11 Tuesday | [マ行]前川麻子 | comments(0) | trackbacks(0)
ぼくとひかりと園庭で
ぼくとひかりと園庭で石田 衣良

単行本: 77ページ
出版社: 徳間書店 (2005/11/19)
ISBN-13: 978-4198620882
ASIN: 4198620881



キレイな挿画キャンペーン中」なのでこの本も読んでみました(笑)。長野順子さんの幻想的な絵が物語をより一層神秘的な世界へいざないます。この方も銅板画なのね。「いつか子供たちのために書いてみたかった」と石田さんはおっしゃってますけど子供と一緒に読むという種類の絵本ではなく大人のための絵本。ひぐらし幼稚園の仲良しあさひとみずき…ふたりの男の子が転入してきたひかりという女の子を好きになります。三角関係ですよね。静かな修羅場のような感じがしたのですがどうでしょう。読み方違いますか?ちなみに長野順子さん4/15まで銀座のT-BOXってとこで銅板画展やってます。
2006.04.09 Sunday | [ア行]石田衣良 | comments(0) | trackbacks(0)
Presents
Presents角田 光代

単行本: 209ページ
出版社: 双葉社 (2005/12)
ISBN-10: 4575235393
ISBN-13: 978-4575235395



この本はタイトル通りプレゼントしていただいたものです。何かの折に本をプレゼントすることはあっても自分自身本をいただくことはめったにありません。嬉しいものですね。しかもこんなにステキな本を…本当にありがとう。まずこの本そのものに惹かれます。装丁はもちろん目次と各篇の表紙との色使い…そして松尾たいこさんの整然とした美しい絵。中身ですが…一気読みはあまりにももったいなくってゆっくりゆっくり時間をかけて読了しました。もちろんテーマは「贈りもの」…12篇。こんなに付箋をベタベタと貼ったのは久々です。作家さんは当然表現力豊かなわけですがとりわけこの本の角田さん巧い…好きです。短い物語のなかにギッシリと詰め込まれた思いは取ってつけたようなきれいごとじゃなくてなんだかよかったなぁ。プレゼントされたモノに託された心が丁寧に描かれている…珠玉ってこういうときに使うんですかね。これは再読したくなること間違いなし。自分のモノとして持っていたいと思う本。娘にすぐにでも読ませます。角田さんのポイント一気に上がりました。未読本読破します。熱く語ってますけど…飢えてたみたいですこういうのに(笑)。
2006.04.06 Thursday | [カ行]角田光代 | comments(0) | trackbacks(0)
花のようなひと
花のようなひと佐藤 正午

単行本: 120ページ
出版社: 岩波書店 (2005/9/7)
ISBN-10: 4000244310
ISBN-13: 978-4000244312



銅版画家牛尾篤さんの挿画にひどく惹かれ手にしたら佐藤正午作品でした。なんと贅沢にも花にまつわる物語28篇に1枚づつのエッチング。微妙な色使いもとても味があります。そして物語の終わりのところにも「おしまい」とばかりに小さな挿絵…これも繊細でステキ。ひとつひとつ切り取って額に入れたい衝動に駆られます。これはもう牛尾さんの画集ですね。日常どこにでもある花が小さな物語になっています。私たちの生活に無言で存在する花たちを改めて意識しました。
2006.04.06 Thursday | [サ行]その他 | comments(0) | trackbacks(0)
審判
審判深谷 忠記

単行本: 390ページ
出版社: 徳間書店 (2005/4/16)
ISBN-10: 4198619980
ISBN-13: 978-4198619985



この手の物語を読んでいつも思うのは「面白かった」とか「好きなタイプ」という感想は適当ではないということ。読み応えのある一冊…としておきます。柏木喬は幼女誘拐殺人の罪で15年服役し出所。しかし自らの冤罪を訴えHPを開設し当時の関係者の前に姿を現し始める。いったい彼はどんな方法で冤罪を晴らそうというのか。いわゆる冤罪もの…ご多分に漏れず警察官の不当な取調べや保身がネックとなるわけですが意外な事実が次々とわかり二転三転してゆくあたりはかなり引き込まれます(ただその意外な事実は日本の警察はそんなに甘くないぞ。捜査当時わかり得たのでは?と思うところもありますが…)。印象的だったのは冤罪を訴える柏木が「罪を犯した人間は、何をしようと、いかなる罰をうけようと、それだけでは償うことが出来ない。罪は、被害者が許したとき、そのとき初めて償われたことになるのだ」と言い切るシーン。殺された麗ちゃんは不憫でしたが最後まで目が離せない物語。
2006.04.02 Sunday | [ハ行]深谷忠記 | comments(0) | trackbacks(0)