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2010.04.14 Wednesday | - | - | -
貴船菊の白
貴船菊の白柴田 よしき

単行本: 277ページ
出版社: 実業之日本社 (2000/03)
ISBN-10: 4408533769
ISBN-13: 978-4408533766
発売日: 2000/03

今日は仕事中…職場にて読了(笑)。京の都を舞台にミステリー仕立ての物語が7編。京都弁で語られるそれぞれの愛憎。殺意,嫉妬,失恋,疑念,秘密…美しいそれぞれの季節を背景に7編すべての物語にずるずると引き込まれます。そしてその情念が深く心に残ります。柴田さんなんてステキな短編集でしょう。かなりイイです♪好きデス。京都の旅に行きたいカモ。
2004.08.30 Monday | [サ行]柴田よしき | comments(0) | trackbacks(0)
花伽藍
花伽藍 (新潮文庫)中山 可穂

文庫: 271ページ
出版社: 新潮社 (2004/09)
ISBN-10: 4101205337
ISBN-13: 978-4101205335
発売日: 2004/09

表題作を含む全5編の中山さん初の短編集…あとがきで本作品が「会心の出来である」ことが書かれています。女の人同士のさまざまな切ない恋愛物語が綴られていますが…特にラストの『燦雨』が深く印象に残りました。高齢になり介護を余儀なくされてもなお愛を貫き死を迎えるというストーリーには静かな衝撃を受けます。違和感を感じながらもやはりまた彼女の文章に引き込まれてしまいます。
2004.08.27 Friday | [ナ行]中山可穂 | comments(0) | trackbacks(0)
遭難者の夢
遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫)天童 荒太

文庫: 298ページ
出版社: 新潮社 (2004/02)
ISBN-10: 4101457131
ISBN-13: 978-4101457130
発売日: 2004/02

第二部では登場人物たちの過去との戦いが描かれています。高校教師巣藤が幼い頃から反撥してきた両親の思想。氷崎游子が嫌悪感をもつ「力ある誰かが他者を自分の所有物と考え自己の欲求を押し付ける」という価値観。純粋であるからこそ感じるものであり年とともに疑問すら感じない大人へとなってゆくのではないかと恐怖すら感じました。また麻生家の事件を追う馬見原の身勝手ではあるものの複雑な心境も痛く伝わってきます。あとがきには彼がなぜ馬見原という姓で登場したのかというエピソードが書かれています。
2004.08.23 Monday | [タ行]天童荒太 | comments(0) | trackbacks(0)
白い薔薇の淵まで
白い薔薇の淵まで中山 可穂

単行本: 200ページ
出版社: 集英社 (2001/02)
ISBN-10: 408775281X
ISBN-13: 978-4087752816
発売日: 2001/02

自分がおんなの人と付き合うようになるなんて思ってもない普通のOLが雨の夜出会った新人作家塁と恋に落ちます。あまりにも一途でありながら破滅的というアンバランスさになぜか惹きつけられてしまいました。別れても別れてもやはり離れられないというおんなの人同志の純愛物語ですが苦しくなるほど思いつめるこの気持ちは性別を超えているのかもしれません。切なさで胸が押しつぶされそうになりました。
2004.08.18 Wednesday | [ナ行]中山可穂 | comments(0) | trackbacks(0)
送り火
送り火重松 清

単行本: 360ページ
出版社: 文藝春秋 (2003/11/10)
ISBN-10: 4163223703
ISBN-13: 978-4163223704
発売日: 2003/11/10

富士見線沿線で起こる10の人間模様。遠い昔に失ってしまった何かをもう一度思い出して再出発するという重松さんらしい物語がつまっている短編集。非現実的な物語がいくつかあったのがちょっと…。しかしほとんんどの物語に自分を重ね合わせてしまいました。重松さんはいつも「自分を見つめ直す」という気持ちを思い出させてくれます。ありがとう。
2004.08.16 Monday | [サ行]重松清 | comments(0) | trackbacks(0)
マラケシュ心中
マラケシュ心中中山 可穂

単行本: 370ページ
出版社: 講談社 (2002/10)
ISBN-10: 4062104393
ISBN-13: 978-4062104395
発売日: 2002/10

歌人である緒川絢彦と恩師小川薫風先生の妻泉との不倫物語…といってしまうと「な〜んだ普通の恋愛小説じゃん」とお思いでしょうがこれが可穂さんにかかると一味も二味も違ってきます。美しく切なく身を引き裂かれるような一途な思い。「そう。一生涯、わたしはあなたのそばにいるから。何があっても、無条件に、全面的に、あなたのすべてを受入れるから」なんて言われたらどうします?とっくに忘れ去っている純粋な何かを呼び起こされるような作品でした。こんなに狂おしい恋愛経験私にはないので共感ではなく驚感…。設定に違和感を感じつつどんどん文章に引き込まれてゆきます。
2004.08.12 Thursday | [ナ行]中山可穂 | comments(0) | trackbacks(0)
観覧車
観覧車 (祥伝社文庫)柴田 よしき

文庫: 335ページ
出版社: 祥伝社 (2005/06)
ISBN-10: 4396332262
ISBN-13: 978-4396332266
発売日: 2005/06


失踪した夫を待ちながら探偵事務所を引き継いだ下澤唯。悲しみに暮れるだけの妻ではなく時とともに探偵としての自覚も芽生え少しずつ変化してゆく心を連鎖短編で描いています。友人の刑事風太や女探偵多美子に助けられながら踏ん張る唯ですがなんとも痛々しいです。ラストから察するに…夫貴之の失踪の真相が明かされるのはもうすぐ?気になります。それにしても私だったらこんなに待てません!
2004.08.09 Monday | [サ行]柴田よしき | comments(0) | trackbacks(0)
蓬莱
蓬莱 (講談社文庫)今野 敏

文庫: 443ページ
出版社: 講談社 (1997/07)
ISBN-10: 406263547X
ISBN-13: 978-4062635479
発売日: 1997/07

スーファミソフトをめぐりプログラマーが不審な死を遂げるとことから事件は始まります。古代日本をベースに作られたシュミレーションゲームがカギを握っていますがNEC98やFDが登場するところがなんとも時代を感じます。私の天敵…歴史(しかも中国超古代^^;)が詳しく登場する箇所にはめまいすらしましたが(笑)なんとなくアタマに入ってくるから不思議です(でも苦手)。オトコの美学を感じるストーリーではありましたが先が気になる展開ですっかりハマってしまいました。
2004.08.02 Monday | [カ行]今野敏 | comments(0) | trackbacks(0)