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2010.04.14 Wednesday | - | - | -
花盗人
花盗人 (新潮文庫)乃南 アサ

文庫: 277ページ
出版社: 新潮社 (1998/03)
ISBN-10: 4101425167
ISBN-13: 978-4101425160
発売日: 1998/03

「復讐」がテーマなの?と思わせるようなコワ〜イ短編10篇。冒頭の2篇は超短編にもかかわらずなんともリアリティがありアサさんならではのスパイスの効いた物語でした。印象的なのはやはり表題の『花盗人』。ちょっと回りを見渡せば一人や二人いませんかこの手の男に振り回されてる方。私にはとても堪えられません…やり放題の夫にも堪える妻にも無性に腹が立ちました。ヒトを見る眼を養いましょう…大切なのはココロです。
2004.02.27 Friday | [ナ行]乃南アサ | comments(0) | trackbacks(0)
アンクルトムズ・ケビンの幽霊
アンクルトムズ・ケビンの幽霊池永 陽

単行本: 230ページ
出版社: 角川書店 (2003/05)
ISBN-10: 4048734725
ISBN-13: 978-4048734721
発売日: 2003/05

心の中の『原罪のようなもの』とは…フウコに出会い差別と貧困の中「北」へ帰っていったスーインに思いを馳せる西原。とにかくスーインとの別れの時の西原に強い怒りを感じましたね。そしてバリバリ働く妻への劣等感、不法就労の密告を指示する社長への不信感、わが道を行く息子への不安感、負の思いばかりを抱える西原に苛立ちさえ覚えます。しっかし結末はたまりませんね…泣きました。
2004.02.26 Thursday | [ア行]その他 | comments(0) | trackbacks(0)
逃避行
逃避行篠田 節子

単行本: 278ページ
出版社: 光文社 (2003/12/15)
ISBN-10: 4334924158
ISBN-13: 978-4334924157
発売日: 2003/12/15

愛犬ポポが隣家の子供をかみ殺してしまった。世間体から非常な決断を迫る家族…夫や娘との絆が薄れていく中で飼い主の中年主婦はすべてを捨てポポとの逃避行を思いつく。私は犬を飼ったことがないのでワンちゃんと一心同体的心理には共感できないのだけれど家族との関わり方を改めて考えさせられた気がする。それは隣家の夫婦が自分の子供の行動を把握しきれていないということでも同様に感じた(最近特にこの手の親に憤慨している!!)。
2004.02.20 Friday | [サ行]篠田節子 | comments(0) | trackbacks(0)
白夜行(再読)
白夜行東野 圭吾

単行本: 506ページ
出版社: 集英社 (1999/08)
ISBN-10: 4087744000
ISBN-13: 978-4087744002
発売日: 1999/08

そもそも自分勝手な大人たちが壊していくのだ…まだ何も知らない子どもだったのに。遭遇してしまった忌まわしい出来事は彼らをけっして太陽のない白夜に連れいていってしまう。罪を共有してゆく二人はいったいどんな思いで繋がり何を求めていたのか…切なく悲しい余韻が残りました。再読でもなおハマる東野氏の名作…時代背景が相乗効果を発揮!

2004.02.19 Thursday | [ハ行]東野圭吾 | comments(0) | trackbacks(0)
スクランブル
スクランブル若竹 七海

文庫: 292ページ
出版社: 集英社 (2000/07)
ISBN-10: 4087472167
ISBN-13: 978-4087472165
発売日: 2000/07

迷宮入りした名門女子高での殺人事件。友人の結婚式で再会した彼女たち…真相は?スクランブル=交差点というイメージだったけど卵のことだったのね。一篇一篇のタイトルがいいね。若い頃のストレートな気持ちと年を重ね「得たものと引き換えに失ったなにか。」をウマく折り合わせているなと思う。しっかし警察はどうしてあの時解決できなかったんだろ〜な〜?「ココット」で岩波子どもの本シリーズの見返しに〈本のおねがい〉というのがあったというクダリは「そいうえば…」と懐かしく思い出したヮ♪
2004.02.06 Friday | [ワ行]その他 | comments(0) | trackbacks(0)
図書館の神様
図書館の神様瀬尾 まいこ

単行本: 165ページ
出版社: マガジンハウス (2003/12/18)
ISBN-10: 4838714467
ISBN-13: 978-4838714469
発売日: 2003/12/18

主人公〈清〉は高校時代の心の傷を背負いながらも心の支えである浅見さんとの不倫に揺れる…なんとも情緒不安定な高校講師。顧問を任された文芸部のたったひとりの訳あり部員〈垣内くん〉と出会い〈清〉は先生として人として成長して行きますが二人の会話がとてもステキ…そして〈垣内くん〉はかなり魅力的でした。そうそうステキな弟も忘れてはいけません。とても静かな感動でした。
2004.02.04 Wednesday | [サ行]瀬尾まいこ | comments(0) | trackbacks(0)