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2010.04.14 Wednesday | - | - | -
白愁のとき
白愁のとき (角川文庫)夏樹 静子

文庫: 285ページ
出版社: 角川書店 (1996/01)
ISBN-10: 4041445299
ISBN-13: 978-4041445297
発売日: 1996/01


明日の記憶の12年前に書かれてる「若年性アルツハイマー」の恐怖。52歳の造園設計家がある日自ら感じた記憶の空白。自分が病気に侵されているという認識「病識」をいつまで保てるのか。「精神余命」はあとどのくらいなのか。生きることへの執着といっそ死んでしまいたいという誘惑の狭間で揺れる絶望。この白愁のときは家族との絆というよりは仕事への執着だったり男としての執着…プライドみたいなものがより強く描かれていた気がする。
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2009.01.25 Sunday | [ナ行]その他 | comments(0) | trackbacks(0)
湖・毒・夢
湖・毒・夢 (新潮文庫)
夏樹 静子

単行本: 206ページ
出版社: 新潮社 (1988/05)
ISBN-10: 4103462035
ISBN-13: 978-4103462033
発売日: 1988/05


短編ミステリー5篇。久しぶりの夏樹静子さん…量刑以来かな。図書館本がなくなっちゃったので積んでる中から一番薄っぺらい本を選んだらコレでした。初版が1988年だからちょうど20年前の作品ですね。期待せずに読んだんですが古さを感じることなく短いストーリーながらもドラマがあってしっかり楽しめました。流石です…新刊チェックしてみよ。
2008.09.02 Tuesday | [ナ行]その他 | - | -
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(上)楡 周平

単行本: 338ページ
出版社: 講談社 (2008/2/29)
ISBN-10: 4062142538
ISBN-13: 978-4062142533
発売日: 2008/2/29


初めての楡作品。もちろん図書館で借りたので何なんですが本がお高いのにちょっとビックリ。読みでがあったので文句はありませんけど。学園紛争から30年…権力に屈した元女性活動家は大病院の理事長となり莫大な財力を得ます。「息子をこの国の頂点に立たせることが唯一の願い」だった彼女…運命の再会は意外なドラマの始まりとなりました。富と権力に執着する政治の世界…なのに意外と女性向きな小説でしたよ。あそこで終わっちゃうのはちょっと厳しい…も少し先まで書いて欲しかったです。

2008.04.20 Sunday | [ナ行]その他 | comments(0) | trackbacks(0)
災厄
災厄永嶋 恵美

単行本: 285ページ
出版社: 講談社 (2007/11/6)
ISBN-13: 978-4062143479
ASIN: 406214347X
発売日: 2007/11/6


妊婦ばかりが狙われるというショッキングな連続殺人事件から始まるのでまずは気が滅入る。しかも加害者は男子高校生という少年犯罪モノ。事件の真相を探るというよりは夫が加害者の少年を弁護することになりそれに翻弄される妻のお話。幸せだった妊娠中の妻は、自分が被害者にあったかもしれない事件の加害者を夫が弁護することに動揺し、エスカレートする周囲の嫉妬心や好奇心の陰に潜む悪意に振り回されます。たとえばマタニティースイミングのメンバーがファミレスにたむろして主人公に電話で嫌がらせをするシーン。誰も止めに入らないあたりリアリティがないんだけど意地の悪いオンナの醜さ炸裂。悪意でつながる強い絆が自分たちの行為を正当化し麻痺してゆく図。誰にでも潜む小さな悪意も受け止める側がまともな神経の持ち主であればあるほど大きな衝撃となります。容疑者の少年の心の闇、弁護を引き受けた本当のワケがオンナたちの悪意にかき消されてしまいそうで残念です。
2008.03.17 Monday | [ナ行]その他 | comments(0) | trackbacks(0)
夏の力道山
夏の力道山夏石 鈴子

単行本: 169ページ
出版社: 筑摩書房 (2006/09)
ISBN-10: 4480803971
ISBN-13: 978-4480803979



家族は夫・明彦と保育園に通う二人の子供。五十嵐豊子はバリバリ働く41歳主婦である。同じメンツで繰り返される毎日。特に何かが起こるわけでもないがこの平和を保つにはちょっとした工夫がある。豊子の持つ「主婦の公式見解」である。結構神経を使うのだ。たとえばゴハン。食べることは大切で手抜きだと思われてるメニューでも無意識に栄養バランスを気遣うのが主婦なのだし、さらに温かいものを温かいうちに美味しく食べて欲しいわけだ。…とまぁこんなコトから始まって日頃の小さな出来事のなかに豊子の嘆きやこだわりを見つけては自分との共通点を確認。しかしながら正直この作家さんは苦手かも。タイトル抜群だし、自分の旦那を「この男」と言う豊子がたくましくて好きだけど…どこか微妙なズレを感じながらの読了。どこかで出てきた「謝ってる人を責めても、何も起こらないのだ。」という言葉がなぜか頭に残っているのはなんだろ(いつも謝ってる人を責めてるんだろうか私…)。
2007.02.05 Monday | [ナ行]その他 | comments(0) | trackbacks(0)
さくら
さくら西 加奈子

単行本
出版社: 小学館 (2005/02)
ISBN-10: 4093861471
ISBN-13: 978-4093861472



物語は次男・薫の視点から家族のいろいろな思い出が綴られていますが,そこにはいつもサクラというワンちゃんが家族に寄り添ってます。ある日みんなのヒーロー兄ちゃん(長男)に不幸がおそいますが,家族とは幸せと同時に辛さも共有しなければならないものだということに改めて気付かされます。つらい展開で…しまいには腹さえ立ってきたけれど。悲しみを乗り越えた家族の再生物語でした。とても読みやすかったんですけどね…
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2005.05.28 Saturday | [ナ行]その他 | comments(0) | trackbacks(0)
リミット
リミット野沢 尚

単行本: 420ページ
出版社: 講談社 (1998/06)
ISBN-10: 4062092298
ISBN-13: 978-4062092296
発売日: 1998/06

長い映画を1本観終えたような感覚。
「母は強し」の一言に尽きます。
2004.11.11 Thursday | [ナ行]その他 | comments(0) | trackbacks(0)
量刑
量刑夏樹 静子

新書: 560ページ
出版社: 光文社 (2003/10/21)
ISBN-10: 4334075401
ISBN-13: 978-4334075408
発売日: 2003/10/21

道に迷ってパニックになっていたから…妊婦と5歳の女の子をはねてしまった…。交通事故を起こした女性の量刑は…。裁判官が判決を下すまでの心理には計りしれないものがあることをあらためて知りました。
2002.01.18 Friday | [ナ行]その他 | comments(0) | trackbacks(0)