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2010.04.14 Wednesday | - | - | -
若さは時折、残酷なことをする。遊んでいるつもりが相手を傷つけることもある。お互いにやったりやられたりは、成長の段階で必ずある。度が過ぎたために、Aからこっぴどい反撃をくらったのか。それともAが被害妄想的に過剰反応したのか。どちらにしても、人を殺していいという免罪符にはならないことは言うまでもない。この事件で被害者となった一家の苦悩の日々を著者が遡って取材していますが、ルポっぽくない語り口なので途中で何度も「小説なんじゃないか」と錯覚させられました。だから癒えることのない遺族の悲しみや少年法への疑問がかえってリアルに伝わったのかもしれないなと…。改めて怖くなったのは少年犯罪に限らず家庭環境が人生に大きく影響を及ぼすということ。子どもを育て社会に送り出す責任の重さをいまさらながら痛感しました。被害者家族の心情は察するに余りありますがそれだけではなくいろいろと考えさせられる一冊でした。
俺が蒲団の中に手を伸ばすと、そこに美和子の手があった。手と手が触れた。強く握った。男はいつも勝手なことばかりしているくせに、こういう時に妻の手を探すものなのだ。美和子がしがみついて来た。俺のこの体がこの世から消滅した時、美和子は何にしがみつけばいいのだろう?腕の中に美和子を抱きしめながら、俺はどうしようもなく切なかった。どっちがつらいだろう。先に逝く方なのか残された方なのか。やっぱ夫を残しては逝けない気がします。成長を見届けてやれない子供たちへの愛も思い出すだけでまた泣けてきます。息子との厚い信頼関係、無条件に愛しい娘。はぁー泣き疲れました。「怖いもん見たさ」でつらい本を読んじゃったなぁ。耐えられなくて何度もやめようと思ったけど結局まんまと泣かされ、泣きすぎました。あまりに設定がストライク過ぎ。どう生きてきたのか…昨日までの自分を振り返り読後無口になっている。
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