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2010.04.14 Wednesday | - | - | -
元職員
元職員吉田 修一

単行本: 166ページ
出版社: 講談社 (2008/11/5)
ISBN-10: 4062150921
ISBN-13: 978-4062150927
発売日: 2008/11/5


サクッと1時間くらいで…。
短いんで何を書いてもネタばれになっちゃう(笑)。
「オイっ元職員…いいのかそれで」って感じですかね。
2009.02.25 Wednesday | [ヤ行]吉田修一 | comments(0) | trackbacks(0)
さよなら渓谷
さよなら渓谷吉田 修一

単行本: 199ページ
出版社: 新潮社 (2008/06)
ISBN-10: 4104628042
ISBN-13: 978-4104628049
発売日: 2008/06


隣りの家で起こった幼児殺人事件の担当記者が15年前のあ
の事件を探り出した。自分たちが抱えている過去があらわになってしまう…。ん〜小説とはいえ軽く感想を書けないタイプ。「あー面白かった」と手放しに言うのも憚られる。意図的なんだろうけど思いっきりオトコ視点です。しかし非常に興味深く読んだワタシ。現実としてこの歪んだ関係はありえるのかといえばまずありえないでしょう。じゃありえるとしたら二人は不幸なのか幸せなのか…。それと…同じ罪を犯しながらも全く違う人生を送る人たちのこと。過去と割り切り平然と生きる人といくら悔いても償いきれない罪に囚われ生きる人との人間としての違い。実際被害者側からしてみれば「ふざけんな!」と言われるに決まってるリスキーな展開を敢えて書いた心境をぜひ知りたい。
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2008.07.26 Saturday | [ヤ行]吉田修一 | - | -
静かな爆弾
静かな爆弾吉田 修一

単行本: 199ページ
出版社: 中央公論新社 (2008/02)
ISBN-10: 412003917X
ISBN-13: 978-4120039171
発売日: 2008/02


初読み『悪人』とはまるで違う純愛物語…どちらかというとコチラの方が吉田作品らしいのかな。友人たちと飲んで騒いで解放されている自分をなんとなく響子には知られたくないと思う後ろめたい気持ち。一緒に住みたいと告白し「もう少し時間が欲しい」と言われた時、自分の顔に安堵の色が浮かんでいなかったか…悲しいのにほっとしていた、ほっとしたのに悲しいと思う複雑な気持ち。耳の不自由な女性との恋愛と仕事の間で揺れ動く主人公の繊細な胸の内が手に取るように伝わってきます。主人公の喧騒の毎日と響子の音のない世界とが対称的に描かれていて妙にリアルでした。失って初めて気づく大切さ…純愛モノの王道ですよね。作者の言葉の選び方がなんかとても魅力的だなぁと…。吉田さんの腕の見せドコロという感じなんでしょうか。
2008.03.19 Wednesday | [ヤ行]吉田修一 | comments(0) | trackbacks(0)
悪人
悪人吉田 修一

単行本: 420ページ
出版社: 朝日新聞社出版局 (2007/04)
ISBN-10: 402250272X
ISBN-13: 978-4022502728
発売日: 2007/04


なかなか決定的な悪人が登場しない…どこで出てくるのか、やめられないでしょ気になって。保険外交員のオンナが出会い系サイトで知り合ったオトコに殺されてしまう。悲しみにくれながらも知らなかった娘の日常にとまどう両親、加害者に関わっている親戚や友人たちの心理など行動範囲は博多⇔長崎間、会話は終始博多弁および長崎弁で実にリアル。染み入るというかイヤ〜参りました(夫の故郷がストライク)。もう伏線だらけでどこでリンクしてくるのかこちらのアンテナもピリピリ。ガーっと引き込まれて一気です。殺人犯は悪人として裁かれる…けど罪を犯していなくても悪人はいます。なんかこう理屈では説明できないものが重く残ってる感じ。インパクトのある本でした。吉田さんってこういう感じなの?
2007.12.09 Sunday | [ヤ行]吉田修一 | comments(0) | trackbacks(0)