山本 甲士
単行本: 349ページ
出版社: 小学館 (2003/05)
ISBN-10: 4093874379
ISBN-13: 978-4093874373
実年齢に逆行し青春路線を突っ走ってまいりましたがそろそろ息切れしてきました(笑)。で負のエネルギーがプンプンする本が恋しくなるんですねー。地元大企業に勤める働き盛りの夫が勤務中,突然脳梗塞で倒れる。復帰が危うい夫を退職に追い込もうとする会社に妻が真っ向勝負!「泣き寝入りするものか!思い通りにはさせないぞ!!」しかし別に夫への愛がそうさせているのではないのだ。「世の中の筋違いなヤツらが許せない!」という世直し的な思いにつき動かされるところが好きである。逸脱しながらも次から次へと大きな企業にたったひとり挑んでゆくさまはスゴイ。が「何もそこまで…まあまあ少し落ち着きなさいよ」と肩をたたいてあげたくなる。まっ…やり方はともかくとして^^;主人公は弱者の代表として思いっきり鬱憤晴らしをしてくれたのだ。しかし最後まで気になるのは幼稚園に通うひとり娘の存在(-.-)。「巻き込まれ型小説」とされている山本さんの「どろ」⇒「かび」⇒「とげ」は三部作のよう…もちろん読みますよー!それにしても作者は男性ですよ。主婦特有の辛さや怒りを鋭く描いてらっしゃるのでビックリ。主人公の随所に出てくる関西弁の暴言が良きにつけ悪しきにつけスパイスになっとります。読後感はそっちのけで一気に落ちたい方にはオススメ。
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