" width="713" height="135" alt="ほんさえあれば" />

<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2010.04.14 Wednesday | - | - | -
借金取りの王子
借金取りの王子垣根 涼介

単行本: 317ページ
出版社: 新潮社 (2007/09)
ISBN-10: 4104750026
ISBN-13: 978-4104750023
発売日: 2007/09


大変良かった前作君たちに明日はないの続編と聞き飛びつきました。リストラ請負会社の面接官を勤める村上真介が今回もさまざまな事情を抱える社員たちに自主退職を迫ります。気がつけばこんなワタシさえ「働くということ」を真剣に考えてるという奥深さ。時には客観的に時には自分に重ね合わせながらクールに仕事をこなす真介。多少クサイセリフも村上真介に免じて許せる…これが垣根さんの描くイイオトコ(喜)。伊良部先生のとこのマユミちゃんのように村上さんのとこの美代ちゃんも健在です。表題作『借金取りの王子』がイチバンよかったな。ハードなワイルドソウルも好きだけど…このシリーズは全く別モノでいて魅力的。両極端な垣根さん自身に興味が沸くワタシ♪
続きを読む >>
2007.10.18 Thursday | [カ行]垣根涼介 | comments(2) | trackbacks(1)
ゆりかごで眠れ
ゆりかごで眠れ垣根 涼介

単行本: 495ページ
出版社: 中央公論新社 (2006/04)
ISBN-10: 4120037177
ISBN-13: 978-4120037177



図書館に取りに行ったら結構分な厚さに…うゎー読めるかな?と不安に。しかし今回も一気に読まされました。絶対苦手なタイプだと思っていた『ワイルド・ソウル』に魅せられたのが最初…『君たちに明日はない』に続きこれが3作目。垣根作品はパワフルですね…読み応えありです。前半はコロンビア・マフィアのボスにのし上がるまでの壮絶なリキの半生。そして後半はリキが浮浪児カーサのパパとなりながらもたくさんの部下を従えてコロンビア・マフィアのボスを全う。結末はだいたい想像がつきましたけど引っ張られます。何といってもこのカーサの存在が大きいのです。幼い心の闇を思うと胸が締め付けられます。彼女がどんな女性に成長してゆくのかがとても気がかり…。マフィアのボスが美化されちゃってる感は否めませんがやっぱカッコイイオトコはいいですよね。それにしてもアチコチで書かれてる「腐敗した日本の警察」描写にまたかと思いましたがしょうがないんでしょうかね。
2006.05.18 Thursday | [カ行]垣根涼介 | comments(0) | trackbacks(0)
君たちに明日はない
君たちに明日はない垣根 涼介

単行本: 317ページ
出版社: 新潮社 (2005/4/1)
ISBN-10: 4104750018
ISBN-13: 978-4104750016



いや〜面白かった…一気に読みました。企業は人員削減のために社員を解雇することは出来ずあくまでも希望退職してもらわなければなりません。主人公村上真介は退職候補者の中からひとりでも多くの希望退職者を出すのがお仕事の面接官。派遣社員のアシスタント美代ちゃんを従えて5つの会社で次々に退職へいざなうべく面接をこなします。そりゃ悲喜こもごも…いろんな事情を抱えみんな一生懸命働いてるんですよ。そこへ持ってきて「外の世界で頑張ってみませんか?」なんて言われたらどうです?今まで積み上げてきたものやプライド,背負ってるものや老後のこと…。このご時世リストラはヒトゴトではありません。しかしそれぞれの自分の仕事に対する姿勢はなかなか読み応えがありました。特に村上が葛藤した3話目『旧友』がよかったかなぁ。それぞれがギリギリまで追い詰められるんですけどなぜか爽やかな読後感…続編希望♪

2005.07.14 Thursday | [カ行]垣根涼介 | comments(0) | trackbacks(0)
ワイルド・ソウル
ワイルド・ソウル垣根 涼介

単行本: 525ページ
出版社: 幻冬舎 (2003/08)
ISBN-10: 434400373X
ISBN-13: 978-4344003736
発売日: 2003/08

政府を信頼しアマゾンでの成功を夢みて移住した人々…移民たちの過ごした壮絶な日々は目を背けたくなるほどヒドイ。「ブラジル移民」とはそういうことかと恥ずかしながらこの歳になって認識した…させてくれた作品。前半はこれがホントに私が生まれた頃,地球の裏側で起っていた事実なのかと驚きっぱなし…後半ではさまざまな人間関係と魅力的な登場人物に目を奪われる。ケイのようなオトコに会ってみたい♪ラストは作者のセンスが光ってた(^^)。
2004.07.14 Wednesday | [カ行]垣根涼介 | comments(0) | trackbacks(0)