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2010.04.14 Wednesday | - | - | -
夜想
夜想貫井 徳郎

単行本: 447ページ
出版社: 文藝春秋 (2007/05)
ISBN-10: 4163259902
ISBN-13: 978-4163259901



新興宗教がテーマってことでまたもや主人公がどっぷりハマってゆくのかと思いきや…物語は少し違う方向へ。家族旅行の帰り道、高速道路の玉突き事故で妻と娘を亡くした雪藤。深い悲しみの中、ある日特殊能力をもった天美遥に出会ってから少しずつ立ち直り始める…って話なんですけど、まず特殊能力登場で軽く引きました。苦手なんですよ非現実的なのが…なのでサクサクというワケには(汗)。雪藤のとる行動は悲しみのあまりどこまでが現実でどこまでが幻想なのか何だか混乱ちゃったし…しっかり読めよって話なんですけど(笑)。しかし家族や大切な人を失った人にとって救いはとても重要だと思います(先日も江原さんの『天国からの手紙』をTVで見ていて痛感してたところ)。雪藤も天美遥によって救われたと思い心酔するわけですが、精神のバランスが不安定なときのこの依存は狂気と背中合わせのような気がして危うさも感じました。それは同時進行してゆく娘を失った子安嘉子の心の闇にも通じます。
悲しみってのは絶対に乗り越えなきゃいけないものなのか、と。悲しければ悲しいままでいてもいいんじゃないか、とね。悲しいことや辛いことには、立ち向かっていかなければいけないように考えてしまうじゃないですか。それを克服して心の奥底にしまいこまなければいけないと、義務のように感じてしまいますよね。でも本当はそんな必要ないと思うんです。どうしても乗り越えられない悲しみもあるんですよ。だったら、無理に乗り越える必要はない。乗り越えられないことを恥に感じる必要なんてないと、私は思うんですよね。
癒えることのない悲しみを頑張って乗り越えようとすることで逆に追い詰められるという現実もあるのかもしれない。救う人救われる人というよりは、つらい現実を受け止める心について考えさせられた気がします。
2007.08.13 Monday | [ナ行]貫井徳郎 | comments(0) | trackbacks(0)
空白の叫び
空白の叫び 上空白の叫び 下貫井 徳郎
単行本: 上巻582ページ
      下巻572ページ
出版社: 小学館 (2006/8/25)
ISBN-10: 上巻4093797293
        下巻4093797307
ISBN-13: 上巻978-4093797290
        下巻978-4093797306

こうして装丁を並べてみると闇に包まれた街がひとつにつながってる…。同じ空の下にいながらさまざまな運命をたどる人たち。長いっ!ホントだったら一気にいけるんでしょうけど…やっと終わりました。主人公は殺人という罪を背負った中学2年の少年3人。少年院では「犯した罪は消えない」ということをイヤというほど教わるのに贖罪の機会は与えられない。この罪は一生背負って生きてゆかなければならない。読んでるとこの少年たちが14〜15歳とは思えなくなってくるんですよ。上巻は少年院生活に至るまでの物語。痛いです…凹みます。そして下巻は退院後の少年たちの物語。再会することになる少年たち…引き合わせたのはある計画。ラストでは赤いシリーズを思い出しましたよ。大罪を背負った少年たちの年齢設定が息子と同じなので逆にピンとこないんですね。ましてや彼らの苦悩は老成してるんですよ…コワイくらいに。読後感が悪くないのが不思議。
2006.10.11 Wednesday | [ナ行]貫井徳郎 | comments(0) | trackbacks(0)
愚行録
愚行録貫井 徳郎

単行本: 272ページ
出版社: 東京創元社 (2006/3/22)
ISBN-10: 4488023878
ISBN-13: 978-4488023874



すべて一方的な語り口調…これがかなり効果的。これといったつかみどころもないままどんどん進みます。読後感はよくないです…でも止まりませんでした。こういう本を形容するときはどーしたらいいんでしょうね。「よかった」でもなく、「面白かった」でもなく、ましてや「オススメ」でもなく…。ある日一家惨殺事件が起こるわけですがこの事件を本にするというルポライターが被害者の関係者にインタビューをして回ります。興味深い生前の被害者像が次々に浮かび上がるのですが…それと並行して登場するのが妹がお兄ちゃんに語りかけるという一見無関係なパターン。これがどこで接点を持つのか、どういう展開になるのかまったく見当がつかないまま。登場人物や時系列を注意深く考えつつ読みましたが結局最後まで引っ張られることに。トリッキーな感よりもなんだか薄ら寒くなる結末…。まさに愚行録です。
2006.05.11 Thursday | [ナ行]貫井徳郎 | comments(0) | trackbacks(0)
悪党たちは千里を走る
悪党たちは千里を走る貫井 徳郎

単行本: 409ページ
出版社: 光文社 (2005/9/26)
ISBN-10: 4334924689
ISBN-13: 978-4334924683



こういう本は一気に読まなきゃダメだよなぁ(-_-;)。
時間が出来たのでやっと読了。
詐欺師コンビ高杉・園部と美人同業者菜摘子が計画した誘拐はいつのまにか思わぬ方向へ…。ちょっと長いけどテンポよく展開していくのでサクサクいけます。けど悪党になりきれない犯人たちの優しさに緊迫感を削がれちゃうと言うか…。いつもの貫井さんを求めて読もうとするとちょっと拍子抜けするかもしれない。

2005.10.29 Saturday | [ナ行]貫井徳郎 | comments(0) | trackbacks(0)
慟哭
慟哭 (創元推理文庫)貫井 徳郎

文庫
出版社: 東京創元社 (1999/03)
ISBN-10: 4488425011
ISBN-13: 978-4488425012
発売日: 1999/03

連続幼女殺人事件を追う捜査一課長と心にぽっかり穴が開き新興宗教にのめりこむ男…このふたりが交互に登場するというスタイル^^;…。どんでん返しが見事だという先入観とともに読み始めたのも失敗だったようでどこを引っくり返すんだろうということばかり気になっちゃって。重みのあるテーマだとは思うが今ひとつ感情移入できなくって残念。
2004.05.04 Tuesday | [ナ行]貫井徳郎 | comments(0) | trackbacks(0)
崩れる
崩れる―結婚にまつわる八つの風景貫井 徳郎

単行本: 270ページ
出版社: 集英社 (1997/07)
ISBN-10: 4087742792
ISBN-13: 978-4087742794
発売日: 1997/07

負のタイトルがずらりと並んでいるのでつい手にしてしまう(-"-)短編集。「共感する」というよりは淡々とコトの成り行きをつづっているので私にとっては少し物足りなかったかなぁ。「身から出た錆」的なお話多数。
2003.07.02 Wednesday | [ナ行]貫井徳郎 | comments(0) | trackbacks(0)