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2010.04.14 Wednesday | - | - | -
八日目の蝉
 ドラマの反響がすごいのか…
放置BLOGに多数のお客さまが。
映像化されてるものは見ない主義だけど
ちょっとだけ気になる…八日目の蝉ドラマバージョン。
2010.04.14 Wednesday | [カ行]角田光代 | comments(24) | trackbacks(0)
森に眠る魚
森に眠る魚角田 光代
単行本: 365ページ
出版社: 双葉社 (2008/12)
ISBN-10: 4575236497
ISBN-13: 978-4575236491
発売日: 2008/12



ママ友達が心を許しあい密になって壊れてゆくまで。大事件が発生するわけではないのに常に緊張の糸が張りつめる人間関係。徐々にかみ合わなくなる心は小さな殺意にまで…。子供が小さい頃は幼稚園や公園を起点に人間関係が出来上がる。この狭い囲いの中では些細なトラブルは大きな波紋となっていきます。夕方までの子どもとの濃密な時間で煮詰まってしまうんですよね。母業って意外と孤独だから。子育て真っただ中の方はどうでしょ…刺激が強すぎますか。だってどうしてもあの事件を思い出してしまう。
2009.03.17 Tuesday | [カ行]角田光代 | comments(0) | trackbacks(0)
空中庭園
空中庭園 (文春文庫)角田 光代

文庫: 281ページ
出版社: 文藝春秋 (2005/7/8)
ISBN-10: 4167672030
ISBN-13: 978-4167672034
発売日: 2005/7/8


ずっと読みそびれてた角田さんの名作連鎖短編。久しぶりに積読本を消化。どこにでもあるごく普通の…いや「秘密は作らない」をモットーに超健全なはずの家族「京橋家」。しかし実態は?家族が別々の角度から語る驚きの「ホントの事情」は結構重い。それでも明るく元気を装う家族に付きまとう「影」。角田さんならではのピリッとしたテイストが面白い…オススメ。
2008.10.21 Tuesday | [カ行]角田光代 | comments(0) | trackbacks(0)
福袋
福袋角田 光代

単行本: 232ページ
出版社: 河出書房新社 (2008/2/15)
ISBN-10: 430901853X
ISBN-13: 978-4309018539
発売日: 2008/2/15


駅中の洋菓子店店員のとこに見知らぬおばさんが預かってくれと無理やり置いていった箱、駅のホームで離婚直後のカップルに若い女がトイレに行くから少しだけ見てて欲しいと置いていった赤ん坊、ひとりで面倒みてきたことを根にもつ長姉が差し出した母親の遺言状、離婚した夫に届いた同窓会の案内状、やっと借りた家にとり残されてた以前の住人が飼ってた犬など人様の持ち物で右往左往させられる主人公たち。あまり毒のない短編8篇…もう少し盛って欲しいです。面白いいっちゃ面白い…まぁサラサラっといけます。角田さんそろそろ長編が読みたいっす。
2008.03.06 Thursday | [カ行]角田光代 | comments(0) | trackbacks(0)
予定日はジミー・ペイジ
予定日はジミー・ペイジ角田 光代

単行本: 253ページ
出版社: 白水社 (2007/9/1)
ISBN-10: 4560091005
ISBN-13: 978-4560091005
発売日: 2007/9/1


角田さんはどれを読んでも面白い。物語はマキが「子供ができたかも…」と直感してから妊婦になり出産するまでを日記形式で綴ったもの。出産経験のない角田さんが描く妊婦さんの不安定な心がここまでリアルになのに驚く。現在妊娠中の方が読んだらさぞ勇気づけられるというか肩の荷が軽くなるのではないかと思う…私も妊娠中読みたかった(だいぶ前のことだけど…)。近所の産婦人科で「おめでたですね」と妊娠を告げられ「めでたいですかねえ」とつぶやくマキ。なんかわかる…。自分のおなかに子供を宿しひとりの人間を作り上げてゆくという責任重大な妊娠とうい現実。ホントにこんな私が生み落としていいのだろうか…大きな不安と実感のない喜びがグルグル渦巻いたものだ。ことあるごとに思い出す出産のことや子育て時代…でも妊婦時代の気持ちに立ち返ったのは初めてかもしれない。今思えば期間限定のとても貴重な時間だったのだ。角田さん思い出させてくれてありがとう。初心忘るべからずだ。これから妊婦になる予定の方も今現在妊婦さんの方もとっくの昔に産んじゃった方も楽しんでください。
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2008.01.10 Thursday | [カ行]角田光代 | comments(0) | trackbacks(0)
マザコン
マザコン角田 光代

単行本: 227ページ
出版社: 集英社 (2007/11)
ISBN-10: 4087748839
ISBN-13: 978-4087748833
発売日: 2007/11


タイトルに惹かれました…中身もよかった。角田さんはどんどん私好みになってゆくー♪表題作を含む全8篇。描かれているのは全て自分にとっての母の存在について。母の影響力は子供にとって絶大で自分が幼かった頃の母の記憶は良くも悪くもとても懐かしい。誰しもがマザコンなんだろうなと思います。自分が成長するにつれ母の別の顔に気づき戸惑うあたりももウマく描かれていて共感。母は自由になるけれど年をとり病に伏しやがていなくなる。読んでいるとグーっと胸が締めつけられる場面に何度も出くわしました。母との関わりをあらためて考えてみる…。角田さんの思いが伝わるあとがきもステキでした。
2007.12.21 Friday | [カ行]角田光代 | comments(0) | trackbacks(0)
三面記事小説
三面記事小説角田 光代

単行本: 260ページ
出版社: 文芸春秋 (2007/09)
ISBN-10: 4163263403
ISBN-13: 978-4163263403
発売日: 2007/09


うっすらと記憶にあるような6つの事件…それぞれの新聞記事に角田さんが肉付けするという短編集。まずこの試みが斬新で非常に興味を覚えました。日々起こるさまざまな事件は自分にはありえない他人事だし、野次馬根性で見聞きしてる毎日。しかしコレを読んでると事件って毎日普通に生活してる人に起こることこそが事件なのかもしれないと…怖くなる。まるでこの事件の背景は本当にこうだったんだと錯覚するくらいリアル。角田さんは短編はいつも冴えてますよね。つくづく作家さんって想像力が勝負だなと…。面白かったけどこれだけふくらませると事件関係者からのクレームがちょっと心配になったりして。でももう何篇か読んでみたい…。
2007.10.24 Wednesday | [カ行]角田光代 | comments(0) | trackbacks(0)
ロック母
ロック母角田 光代

単行本: 262ページ
出版社: 講談社 (2007/06)
ISBN-10: 4062140330
ISBN-13: 978-4062140331
発売日: 2007/06


クールな漆黒の装丁。見えるところすべてが真っ黒!中身を象徴しているようでワクワクしながら読み始めたワタシ。1992年(角田さん25歳)芥川賞候補となった『ゆうべの神様』から2007年1月に発表された『イリの結婚式』まで7篇。角田さんの短編の歴史が刻まれてました。遡ってゆくと結構無骨でクセのある角田ワールド…多少馴染みづらかったけど、やっぱ現在の作品に近づくにつれフツフツと共感が込み上げる。特にツボだったのは『父のボール』…短編ながら圧巻。ワタシはやっぱり角田さんが好きです。
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2007.10.11 Thursday | [カ行]角田光代 | comments(0) | trackbacks(1)
八日目の蝉
八日目の蝉角田 光代

単行本: 346ページ
出版社: 中央公論新社 (2007/03)
ISBN-10: 4120038165
ISBN-13: 978-4120038167



これは面白かった…今までの角田さんとちょっと違う。『対岸の彼女』なんかより全然好きだ。前半は不倫相手の妻が産んだ子を誘拐してしまった希和子の逃亡劇。次第に深くなる「薫」と名づけた子供への愛情。あまりに一途な希和子の母性に「どうか捕まらないで」と思ってしまうのはダメだろうか?逃亡のスリルと歪んだ母性のダブル攻撃で一気に引き込まれる。そして印象に残るのは逃亡中ふたりに関わる人々…。家族って血が繋がってるってことじゃないなと思う。子供は親を選べないしね。後半は本来居るべきところに戻った「薫」のその後。自分の存在を自問自答しながら成長する「薫」は不憫でもあり頼もしくもある。「どうか幸せになって」と祈らずにはいられない。読後感もタイトルもイイね。最後のシーンは血ではなく心で繋がる母の切ない心が染み入るようで…泣けました。
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2007.06.04 Monday | [カ行]角田光代 | comments(6) | trackbacks(1)
薄闇シルエット
薄闇シルエット角田 光代

単行本: 256ページ
出版社: 角川書店 (2006/12)
ISBN-10: 4048737384
ISBN-13: 978-4048737388



ハナ37歳。友人と古着屋を経営し彼氏もいる。まぁココまではそこそこイイ人生なんじゃない?と思っていたのだが…。「そりゃ結婚するんだよ。ちゃんとしてやんなきゃってやっぱ思うよね」と友人相手に得意げに語る彼氏。ココから始まるハナの自分探し。先のことなんて考えてなかった自分、何とか他人とすりあわせてきた自分だったけど・・・。ハナの本音があまりにリアルだからなのか読みながら何故だかビクつく自分がおかしかった。口に出しちゃいけないことを思いっきり代弁してもらっちゃったからだろうか。気づかなかったけど自分にもそんなストレスがあるのか…ときに繰り出されるハナのいちゃもんに「そうだだそうだ」とこぶしを振り上げたい気分だったしな。きっとそうだ山ほどあるんだ押し殺した感情が(爆)!「結婚は・・・ひとりの決意・ひとりの作業・ひとりの責任」なんじゃないかという驚き発言に実はそうなのかもしれないと密かに共感し「その人はその人になっていくしかない」んじゃないかという結論に結構勇気づけられたり…角田さんはピンポイントでくるなぁと何度も何度も思った本でした。

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2006.12.18 Monday | [カ行]角田光代 | comments(0) | trackbacks(0)