池井戸 潤
単行本: 496ページ
出版社: 実業之日本社 (2006/9/15)
ISBN-10: 4408534986
ISBN-13: 978-4408534985
2段組でこんな分厚い本…期限までに読了なんてムリだと思ったらとんでもない!止まらない止まらない。池井戸さん初読みでしたが追っかけ決定です。先日の直木賞候補作品となった本作品。赤松運送のトラックが母子死傷事故を起こすところからスタート。誰もが思い浮かべるのはそうあの痛ましい事故。事故原因は整備不良なのかそれとも…。赤松社長の目の前に立ちはだかった壁は高く庶民の無力さをまざまざと見せ付けられることに。それでも大企業を相手に決して屈さない赤松社長。誠実で実直(同じ意味でもあえて重ねる)な姿勢に何度も目頭が熱くなる(泣)。同年代の中小企業社長にどっぷり思い入れちゃいましたね。すばらしいオトコなのよ…それだけに私の頭ン中は権力への不信感でパンパン。本を読んでいないときもフツフツと怒りが込み上げてきて…正直疲れました。隠蔽工作を企む経営陣は自らを正当化することばかり…人として大切なものをどこかに置いてきちゃったんですね。被害者への思い、家族や従業員への愛…オトコ赤松社長の生き様をぜひ味わっていただきたい。今日出張に出かける夫に持たせたい一心で昨夜睡魔と闘いながら読了したのでラストの記憶がどうもアヤシイ(汗)がホントにオススメ本。そうそう息子拓郎くんとの信頼関係もすばらしい!世のお父さん方必読です。ネタバレになりますが…
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