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2010.04.14 Wednesday | - | - | -
八日目の蝉
 ドラマの反響がすごいのか…
放置BLOGに多数のお客さまが。
映像化されてるものは見ない主義だけど
ちょっとだけ気になる…八日目の蝉ドラマバージョン。
2010.04.14 Wednesday | [カ行]角田光代 | comments(24) | trackbacks(0)
死刑基準
死刑基準加茂 隆康
単行本: 357ページ
出版社: 幻冬舎 (2008/11/26)
ISBN-10: 434401586X
ISBN-13: 978-4344015869
発売日: 2008/11/26



ノンフィクションだと思い込んでた汗
妊娠中の弁護士の妻が惨殺された。逮捕されたのは我が子を殺された過去を持つ男。犯行を一貫して否認するこの男…果たして逆恨みなのか、真犯人が存在するのか。『死刑基準』というタイトルは裁判員制度が始まることも併せて考えられたのかもですね。ストーリーはいわゆるフツーの裁判モノ。弁護士は当初死刑廃止論者でしたが妻を殺害されたことで存置論者になってゆくわけです。当然です…が立場が変われば考え方も変わるということにもなる。
死刑制度は、犯罪者に対する量刑の問題としてではなく、被害者遺族の救済の問題として考えるべきなんです。死刑は、絶対排してはいけません。身内を殺された者にとっては…犯人が死刑にならない限り、殺された者は成仏できない。
という一節がありましたがまさに。償いのために犯罪者の命を絶つのではなく被害者遺族の感情としての存置論であるということ。量刑については結構考えさせられます。ましてやもしも冤罪などということになったらどうなるのか…とか。
展開も早く…まぁ面白かった。スミマセン返却期限1日過ぎてますひやひや
2009.04.03 Friday | [カ行]その他 | - | -
少女
少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)湊 かなえ
単行本: 279ページ
出版社: 早川書房 (2009/1/23)
言語 日本語
ISBN-10: 4152089954
ISBN-13: 978-4152089953
発売日: 2009/1/23


2作目もダーク…しかし『告白』の衝撃にはかなわないな。『少女』はタイトル通り思春期の少女たちの心のウチが描かれてます。「人の死ぬ瞬間を見たい」という少女たちの行動にはちょっと下向き。後味よりむしろ読んでる時の方が気分的には悪かった。元来こういうのは嫌いじゃないけど作者が物語を無理にダークにしている感じがしたのは私だけかな。とはいえ引き込まれてしまうんだからやっぱ面白いってことだ。
2009.03.22 Sunday | [マ行]湊かなえ | - | -
森に眠る魚
森に眠る魚角田 光代
単行本: 365ページ
出版社: 双葉社 (2008/12)
ISBN-10: 4575236497
ISBN-13: 978-4575236491
発売日: 2008/12



ママ友達が心を許しあい密になって壊れてゆくまで。大事件が発生するわけではないのに常に緊張の糸が張りつめる人間関係。徐々にかみ合わなくなる心は小さな殺意にまで…。子供が小さい頃は幼稚園や公園を起点に人間関係が出来上がる。この狭い囲いの中では些細なトラブルは大きな波紋となっていきます。夕方までの子どもとの濃密な時間で煮詰まってしまうんですよね。母業って意外と孤独だから。子育て真っただ中の方はどうでしょ…刺激が強すぎますか。だってどうしてもあの事件を思い出してしまう。
2009.03.17 Tuesday | [カ行]角田光代 | comments(0) | trackbacks(0)
鬼の跫音
鬼の跫音道尾 秀介
単行本: 228ページ
出版社: 角川グループパブリッシング (2009/1/31)
ISBN-10: 4048739115
ISBN-13: 978-4048739115
発売日: 2009/1/31



道尾さん初短編集だそうで。みなさんトリックを期待して本を手にしてますね…きっと。短編なので大どんでんはないけれどピリッとやってくれます。すべての物語にSが登場。連鎖かと思って警戒しつついろいろ探るもそうでもない。いやその前に本を開くともうフォントがコワイ。ホラーっぽいけどホラー嫌いだけど私は実に面白く読ませていただいた。
2009.03.09 Monday | [マ行]道尾秀介 | comments(0) | trackbacks(0)
陽の子雨の子
陽の子雨の子豊島 ミホ
単行本: 210ページ
出版社: 講談社 (2006/3/28)
ISBN-10: 4062133687
ISBN-13: 978-4062133685
発売日: 2006/3/28



豊島さん2作目。初読みの『檸檬のころ』はことのほかよかった記憶があります。コレは読む本がなかったので短めの本を図書館で探してて出会った作品。装丁もなかなかのインパクト。中学生夕陽が偶然出会う不思議な24歳・雪枝は19歳・サトシと同居中。物語中、中学生としては抜群な優等生ぶりだった夕陽も心の中では不安や期待と格闘。つい息子とダブらせてしまいますね。非日常的ではあるけれど独特の世界に引き込まれました。豊島さんはなんかいいですね。
2009.03.06 Friday | [タ行]豊島ミホ | comments(0) | trackbacks(0)
元職員
元職員吉田 修一

単行本: 166ページ
出版社: 講談社 (2008/11/5)
ISBN-10: 4062150921
ISBN-13: 978-4062150927
発売日: 2008/11/5


サクッと1時間くらいで…。
短いんで何を書いてもネタばれになっちゃう(笑)。
「オイっ元職員…いいのかそれで」って感じですかね。
2009.02.25 Wednesday | [ヤ行]吉田修一 | comments(0) | trackbacks(0)
女神記
女神記 (新・世界の神話)桐野 夏生

単行本: 251ページ
出版社: 角川グループパブリッシング (2008/11/29)
ISBN-10: 4048738968
ISBN-13: 978-4048738965
発売日: 2008/11/29


夏生さんじゃなければ絶対読まないタグイ。
また神様モノ(笑)。こちらは宗教ではなく神話。
16歳で死んだ少女が黄泉の国の女王イザナミに仕えるまでの愛憎物語。関心度ゼロの世界で不安でしたが想像以上の展開は非常に興味深く思いのほか楽しませていただきました。やっぱ夏生さんです。これは心に残った一節…
最初に、世界は天と地に分かれた。以後、すべてのふたつのものに分かれて、世界が少しずつ作られていった。天と地。男と女。生と死。昼と夜。明と暗。陽と陰。なぜふたつに分かれたかと言うと、ひとつだけでは足りない。ふたつがひとつになって初めて、新しいものが生まれることがわかったからだ。また、ひとつの価値は、対極にある価値によって際立ち、お互いがあることで意味が生まれるからなのだ。

2009.02.24 Tuesday | [カ行]桐野夏生 | comments(0) | trackbacks(0)
仮想儀礼〈下〉
仮想儀礼〈下〉篠田 節子

単行本: 445ページ
出版社: 新潮社 (2008/12)
ISBN-10: 4103133627
ISBN-13: 978-4103133629
発売日: 2008/12


スキャンダル続きで崩壊の一途をたどる教団。財産を失った教団の行く末は…。金儲けが目的で作り上げた神に盲信し暴走する信者たちの手で「聖泉真法会」は危険な宗教へと変貌する。「信者からも見放され無一文になって放り出される教祖」を想像した私が甘かった…スリルをたっぷり味わってください。この教祖…暴走する信者たちへの説得の言葉も尽き「おまえらには常識というものが通用しないのか」「どいつもこいつもいいかげんにしろ」と心の中で愚痴る反面、自分が作り上げてしまった虚像に盲信する信者たちをなんとか救ってやらなければと責任を感じたりもする。教祖と信者の温度差が恐怖心を煽りますね。あー面白かった。
2009.02.14 Saturday | [サ行]篠田節子 | comments(0) | trackbacks(0)
仮想儀礼〈上〉
仮想儀礼〈上〉<篠田 節子

単行本: 469ページ
出版社: 新潮社 (2008/12)
ISBN-10: 4103133619
ISBN-13: 978-4103133612
発売日: 2008/12


んー…ノンストップ篠田先生教祖様になれます
金儲けのためにインターネットで即席に立ち上げた似非宗教はものすごい勢いで急成長を遂げる。その背景にはなんと心を病んでる人間の多いこと。心のよりどころであるべき家族とうまく折り合いがつかず悩みを抱えながら家庭内で孤独になってしまうという構図。弱った状態でちょっとしたきっかけさえあれば誰がはまってもおかしくない狂気の世界…うぅぅコワイ。傾倒してしまい私財をなげうってしまう人,教団に集まったその大金に群がる人…まぁありとあらゆる人が次々総登場で迫力満点。さぁ下巻は教団の転落劇なのか…!

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2009.02.07 Saturday | [サ行]篠田節子 | comments(0) | trackbacks(0)